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漫画で解説

傾いたマンションの巻

基礎工事のデータ偽装 不正、もっと増加の可能性

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横浜市のマンションが傾いているのが見つかって以来、データ改ざんの問題が次々に広がっています。 基礎工事の時の地盤調査データが偽装されていたことが発覚しました。横浜市のケースでは、強固な地盤に対して差し込みが1メートル以上だと完全なくいですが、強固な地盤に到達していないくいが6本、差し込みが1メートル未満が2本など不完全なくいがあったため、約2センチのずれが生じました。 そもそも、くい打ちとはどういうものでしょうか。しっかりした建物を造るには欠かせない作業なんですが…
横浜市のマンション建設の流れは次のようなものでした。 事業主(売り主)である三井不動産レジデンシャルが元請けの三井住友建設に工事を発注。その後、日立ハイテクノロジーズが1次下請け、旭化成建材が2次下請け。三井住友建設にくい工事のデータが提出されます。 傾斜マンションのくい穴掘削は、旭化成建材の現場責任者、オペレーター、残土処理、溶接工らの作業チームが工事を行いました。ドリルで掘削し、電流の波形で強固な地盤に到達したかどうかを確認するのですが… どうやら、現場責任者がミスを隠すためにデータを改ざんしたらしいのです。 この責任者が関与した工事は、9都県で41件に上りました。内訳は、茨城1件、千葉1件、東京2件、神奈川1件、静岡1件、愛知23件、三重5件、石川1件、岐阜6件でした。このうち19件で不正があったそうです。
この他にも、旭化成建材が2004年以降に施工した工事(3040件)のうち300件前後にデータ不正があった疑いがあります。関与した現場責任者も30人前後いる可能性があるようです。 しかし、なぜ今まで不正を見抜けなかったのでしょうか。 2005年には、元1級建築士が耐震偽装する事件があり、チェック体制が強化されましたが、横浜の場合は法令上、データを自治体や検査機関に提出する義務はなかったのです。 国土交通省は旭化成建材本社に立ち入り検査に入りました。旭化成建材の幹部は会見で「不正が見逃されていたことは非常に恥ずかしい」と話していました。 マンションは一生に一度の大きな買い物ですね。
心配であれば、床の傾き、ひび割れ、雨漏り(鉄筋や腐食)をチェックしましょう。新築マンションを買うなら、「アフターサービス基準」もチェックを。無償補償の期間や項目が異なるためです。 八木ブックスの傾いた本棚は今週中に直す予定だそうですが、善蔵は八木君に「会社は大丈夫ですか?」と妙な心配をされてしまいました。

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