連載をフォロー スマ町物語 57/そんなことない!編 2015年11月28日 09時52分(最終更新 11月28日 09時52分) こころ 恋愛・結婚 ライフスタイル ライフ 善蔵さんが悩んでいるようだったから飲みに誘ったんだ [PR] 善蔵『今、仕事終わったよ!』 千鶴『店番なのよ』 善蔵「はぁー、また店番か…」 善蔵『忙しいのは分かるけれど…。なんだか最近、千鶴ちゃん、そっけないよな…』 紅葉「おーい、善蔵さんっ」 善蔵「赤松さん!」 善蔵「仕事帰り? 偶然だねっ」 紅葉「ですよねーっ」 紅葉(ほんとは待ち伏せてたんだけど) 紅葉「ってなんか…、大丈夫ですか? ひどい顔…」 善蔵「いやあ、ちょっと最近、悩んでいることがあって…。えっ」 紅葉「しょうがないっ。私が今から聞いてあげますよ!」 善蔵「わっ、わっ」 善蔵・紅葉「かんぱーい」 紅葉(よーし。今日は善蔵さんに私の聞き上手の一面を見せてやるんだから) 紅葉「で、悩み事って?」 善蔵「その…、実は千鶴ちゃんのことで…」 紅葉「あー、もう。どうせそんなことだろうと思いましたよー!」 紅葉「すみませーん、おかわりー」 善蔵(今日の赤松さん、すごい飲みっぷりだなぁ) 善蔵「ほら、僕って頼りないし、かっこよくもないでしょ? 女性からしたら、僕は相手にしたくない男なのかなって…」 紅葉「そんなことない! 善蔵さんは自分を低く評価しすぎ! ちょっと抜けたところはあるけれど…」 善蔵「うっ」 紅葉「でも、この前のフェスの時は、私、本当に勇気づけられたんだよ! 善蔵さんは…、すごく頼りがいがあってかっこいい人だと思うな」 紅葉(どうしよう! これってもう告白だよね!?) 善蔵「えへへー、そうかなぁ~。あまり人にそういうこと言われないから、恥ずかしいなぁ」 紅葉「そうですよ。だから、元気出して! 今日はパーッと飲んで、嫌なこと忘れちゃいましょ!」 善蔵「そうだね!」 紅葉「もう1杯!」 善蔵「赤松さん、ちょっと飲みすぎじゃ…」 紅葉「うわ~、気持ち悪い~」 善蔵「だ、大丈夫? 酔いざましに公園で話そっか」 紅葉「善蔵さん、ごめんね~。もっと話聞きたかったのに、私が酔っ払ってしまった…」 善蔵「全然気にしないで! 赤松さんに話せて、なんだかすっきりしたし! …なぜか赤松さんには何でも話せちゃうんだよね。自分らしくいられるというか…。ちょ…、ちょっと赤松さんっ!」 紅葉「善蔵さん、私の前では無理しなくていいんだからね…」 善蔵「ありがとう、赤松さん!」 千鶴「はぁー。善さん、遅いなぁ。せっかくお店早く閉めてきたのに…。なんだかすれ違ってばっかりだな…。私たち、このままでいいのかな…」 文字サイズ 印刷 連載をフォロー スマ町物語 前の記事 電次のプレゼント 次の記事 ケビンのコート 関連記事 56/波乱の予感編 55/嫉妬編 54/フェス編 53/紅葉編