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藤原帰一の映画愛

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007 スペクター

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半世紀の貢献称えつつ、ボンドの時代が終わる

 ボンド映画の総集編。007シリーズの第24作。2006年にダニエル・クレイグが6代目ボンドとなってからも4作目になります。

 ダニエル・クレイグは、ジェームズ・ボンド中興の祖というべきでしょう。一作で消えたジョージ・レイゼンビーはもちろんのこと、ピアース・ブロスナンも、それでいえば7本も主演したロジャー・ムーアさえ、初代のボンド、ショーン・コネリーにはかなわない印象が残りました。ショーン・コネリーのイメージが強すぎるので、誰が演じてもその劣化バージョンに見えちゃうんですね。

 その点ダニエル・クレイグは、まるで別。鍛えた筋肉を活(い)かしたアクション一直線、ハンサムだし背広の着こなしもみごとですが、キザな趣味もおしゃれもダニエル・クレイグには脇役に過ぎない。もともとボンド映画はアクションが売り物ですが、アクション濃度をさらに濃くしたので、筋肉だけで作ったマッチョな007になりました。そこには「ミッション・インポッシブル」や「ボーン・アイデンティティー」の影響も感じられ…

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