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<無戸籍問題キャンペーン>困難な成人の無戸籍解消

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インタビューに答える井戸正枝さん=東京都大田区で2015年11月25日、後藤由耶撮影
インタビューに答える井戸正枝さん=東京都大田区で2015年11月25日、後藤由耶撮影

 2006〜08年に毎日新聞で展開した無戸籍問題キャンペーンでは、生後1週間で親に置き去りにされながら戸籍が作られた46歳の男性のケースを取材し08年5月に記事にした。現在の制度では、親が育てる意思があるのに「離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子」と推定する民法772条により無戸籍の子どもがいる一方で、置き去りにされた子どもは戸籍法で戸籍を作ることができる。当時の記事は、772条などをめぐって、子どもやその親が置かれた現状を別の立場からも伝える狙いがあったが、成人の無戸籍が問題化している今、この記事はもう一つの意味を持ってくる。無戸籍を解消する手続きは認知などの裁判手続きが一般的だが、親が不明といったケースが比較的多い成人では新たに戸籍を作る「就籍」の手続きを取ることがあるからだ。しかし、就籍によっても無戸籍が解消できるケースはまれだ。自身も一時無戸籍児を抱え、無戸籍者の支援に取り組む元衆院議員の井戸正枝さん(49)に無戸籍問題の最新事情などを聞いた。【照山哲史】

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