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北京外国語大学は11月30日、公益財団法人・大平正芳記念財団の大平裕(ひろし)理事長(76)に名誉教授の称号を授与した。この日、学内の北京日本学研究センターで式典が開かれ、大平理事長は「大陸の王朝と日本(倭)、そして私」をテーマに日本の漢字の歴史的な成り立ちについて講演した。
大平正芳氏は日中国交正常化(1972年)の際、外相として尽力し、80年に現職首相のまま急逝した。財団はその5年後、大平元首相の業績を記念して設立。志げ子夫人や次男の裕氏らが資金を拠出し、日本の経済界からも協力を得た。環太平洋地域の連帯に寄与する著作を表彰し、個人・共同研究に助成してきた。
北京日本学研究センターは、大平正芳氏が首相だった際に当時の華国鋒・中国共産党主席との合意で設立された「日本語教師研修センター」(通称・大平学校)の後身。中国で日本語・日本研究などに関わる人材の育成を進める。財団はセンター側と長年協力し、大平元首相が読んできた本も数多く寄贈。これらの取り組みが評価され、大平理事長への称号授与が決まった。
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