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漫画で解説

ミャンマーは今の巻

総選挙で野党が圧勝 ただしスーチーさんは大統領になれない

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アウンサンスーチー氏率いるミャンマーの最大野党、「国民民主連盟」(NLD)が2015年11月の総選挙で圧勝しました。上下両院(664議席)で過半数(333議席)を超え、いよいよ政権交代が見えてきました。 NLDは390議席を獲得し、これは全体の約8割を制したことになります。さて、ミャンマーとは、どんな国でしょうか。 インドシナ半島西部に位置する共和制国家です。
仏教徒のビルマ族が多数を占める多民族国家です。19世紀後半には英国がビルマ王朝を滅ぼし、植民地化しました。1942年には日本軍が侵攻。第二次世界大戦後の48年に完全独立を果たしたものの、62年、ネウィン将軍が軍事クーデターで政権を掌握し、独自の社会主義を推し進めました。 2011年に民政移管し、現大統領のテインセイン氏が就任するまで、国軍の支配が半世紀も続いた国です。ビルマ族以外にも多くの少数民族が住んでおり、独立や高度の自治を求めて政府と戦ってきた経緯もあります。 ミャンマーの観光スポットと言えば、壮大な仏教遺跡群がある「バガン」が知られています。
政権交代に向け、さまざまな動きが出ています。NLDの議長であるスーチーさんが大統領になる日も近いのでしょうか。ところが…。 スーチーさんは、今のままでは大統領になることができません。ミャンマーの憲法には、「外国人の家族がいる人物は正副大統領になれない」という条項があるためです。スーチーさんは夫(故人)が英国人で、2人の息子は英国籍。このため、大統領候補となるには憲法の国籍条項を改正する必要があるのです。では、憲法改正の可能性はあるのでしょうか?
実は今回の総選挙前、憲法改正や大統領資格の要件を緩和する憲法改正案が国会で否決されました。国軍最高司令官が事実上の拒否権を握っているのです。長年、対立してきた国軍との関係が気がかりですね。 一方で、ミャンマーは世界から高い経済成長が期待されています。2011年に53社だったミャンマー日本商工会議所の会員企業数は、2015年9月末、約5倍の約270社まで増加しました。 国は成長していますが、民意を反映した新政権はなかなか実現できずにいます。まだまだ本物の民主国家とは言えないようです。

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