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論の周辺

PR誌に見る連続と断層

 2年前に創業100周年を迎えた岩波書店は、老舗出版社の一つというだけでなく、日本の学術・文化界に独特な存在感を持ってきた。「岩波文化人」という言葉が、知的エリートを指す一種のブランドイメージにもなっていた。

 同社は100年の節目に際し、『物語 岩波書店百年史』(全3巻)や、創業者の評伝『岩波茂雄』(中島岳志著)を出した。さらに『百年史』の第2巻を執筆した佐藤卓己・京都大教授が最近、『「図書」のメディア史』(同社)を刊行した。『図書』は1936年に創刊されたPR誌(初めは『岩波書店新刊』)で、70年代から今世紀初めまでは30万部を超えていた。

 戦中戦後の43〜49年に7年近い休刊時期があるものの、この雑誌の歴史を語る本は、もう一つの社史の趣を持つ。「『図書』を資料とした『岩波書店の文化史』でもある」(あとがき)と著者は位置づける。

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