パリ同時テロ1カ月

空爆がテロを生む 東大寺長老に聞く

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テロについて語る東大寺長老の森本公誠さん=東京都千代田区で2015年12月5日、山本晋撮影
テロについて語る東大寺長老の森本公誠さん=東京都千代田区で2015年12月5日、山本晋撮影

 パリ同時多発テロの発生から13日で1カ月を迎える。「テロとの戦い」が激しさを増す中で、欧米では排外主義が忍び寄る。イスラム学者でアラブ社会の要人とも交流を重ねてきた東大寺の森本公誠長老(81)に今の思いを尋ねた。【聞き手・八田浩輔】

 今回、襲撃犯が「アッラー・アクバル」(神は偉大なり)と叫びながら発砲したと報じられています。でもイスラム世界では日常的に「アッラー」という言葉を使います。我々とは神の観念が違う。その意味では襲撃犯の言葉は「やった、やった」という程度かもしれません。その言葉だけでイスラムを大義に掲げた行為だとみるのは、ポイントがずれていると思います。

 フランスでは(襲撃犯を含む)イスラム系移民は2世、3世の時代です。宗教に抵触するから産児制限をせず、出生率は高いが職はない。精神的な救いの道を見つけられず、今回のような行動に走るのかとも想像してしまう。日本にもいるでしょう。「誰でもいいから殺したかった」とか(言う人が)。もっと深い精神的な悩みなどをみる必要があるのではないでしょうか。

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