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演劇

十二月大歌舞伎 美しく壮絶なお三輪=評・小玉祥子

 夜が「妹背山(いもせやま)婦女(おんな)庭訓(ていきん)」の四段目。久々の「杉酒屋」の上演で、求女を挟んだお三輪と橘姫の対称構造と話の鍵となる苧環(おだまき)の由来がはっきりとした。

 「御殿」のお三輪は玉三郎。苧環を愛(いと)おしそうにかき抱いての最期が美しくも壮絶で、苧環が命がけで恋した求女の形代(かたしろ)であることが鮮明に浮かび上がった。松緑の鱶七(ふかしち)に豪快さがあり、歌六の入鹿が怪しさを出した。

 「杉酒屋」と「道行」のお三輪は七之助。「杉酒屋」では幼さをふくんだ蓮(はす)っ葉(ぱ)さを見せ、「道行」のすねたそぶりが愛らしい。松也の求女が冷たさのある二枚目ぶり。児太郎の橘姫が品位を保ちつつ求女への思いを表現した。中車のおむらが軽妙だ。

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