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Interview

権田萬治 幅広いミステリー批評 執筆55年『謎と恐怖の楽園で』刊行

=竹内紀臣撮影

 ミステリー評論を手がけて今年で55年を迎えた権田萬治さんのミステリー論、作家論、作品論などを集めた『謎と恐怖の楽園で』(光文社)が刊行された。5冊目となる評論集で、「僕自身の“終活”的なもの」と話している。

  ■  ■

 1960年、「感傷の効用−−レイモンド・チャンドラー論」でミステリー評論の第一歩を踏み出した。これは、江戸川乱歩が編集長を務めていたことでも知られる探偵小説誌『宝石』が主催した評論賞に応募し、佳作になったもの。とはいえ、「評論がお金になるなんて考えていなかった」と述懐する。ミステリー評論は採算もとれず、ステータスも低かった。当時活躍していたのは、中島河太郎ひとりだったという。

 しかしこの頃から、松本清張らの社会派ブーム、横溝正史ブームによって文庫が注目され、解説のニーズが増えた。短い新刊紹介、週刊誌の匿名コラムなど「書いても残らない」(権田さん)という原稿依頼は引きも切らなかった。こうした仕事の一方で営々として評論を書き続けた。『宝石』の他、『幻影城』『別冊新評』『ミステリマガジン』など書く場所は限られてもいたが、「ちょうどミステリーが拡大再生産を続け幅広く分化してい…

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