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 旧暦では、まだ師走と呼ばれる12月にもなっておらず、師は走り出さなくてもよいようだ。2016年の1月10日にようやく師走になり、2月8日に元日を迎える。韓国や中国では今でも旧暦の正月を祝っている。タイでは旧暦を守ると4月13日が元日だという。穀物が2月から5月に熟す琉球諸島では、かつて5月から8月にかけて収穫儀礼や新年儀礼があった。風土によって新年が異なるのはとても自然なことだ。諸国が西欧と同じ日に正月を迎えるのは現代だけである。

 ところでなぜ師は走るのか。これも今は無い「掛け取り」のせいである。一年あるいは半年、現金を払わず買い物をしたその代金を取りに来る。月賦やクレジットカードが普及するまで、掛け取りは盆暮れの恒例だった。ふだんは金勘定をしない師たちも、この日ばかりは貸している金を集めないと、自分も返せない。さらにすす払いや正月飾りやあいさつの準備など、大みそかまで気が休まらない。

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