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<レクイエム2015>絶滅しかけた上方落語復興 落語家・桂米朝さん

桜の下に立つ米朝師匠。やさしい目をして、そっと手を差し伸べた=京都市東山区の安井金比羅宮で2007年3月31日、森園道子撮影

<肺炎のため3月19日死去、89歳>

 京都・東山にある安井金比羅宮。中央に穴が開いた「縁切り縁結び碑」をくぐると、悪縁を切り、良縁を結ぶと言われ、今も若い女性から年輩の方まで多くの女性が訪れるのだが、ここは桂米朝一門の「学校」でもある。

 1966年10月に境内の金比羅会館で始まった「桂米朝落語研究会」は、隔月の勉強会。米朝さんがいなくなった今も続き、まもなく300回を迎える。若手からベテランまで、大所帯となった米朝一門が、次々と高座に上がり、一席を披露する。お客さんのほとんどは毎年更新される年会員で、耳が肥えている方々。だが、最も厳しい聞き手は、米朝さんだった。

 米朝さんは、一門、そして落語界を学校にたとえれば、「学校の先生」のような存在。「調べる」イコール「ググる」(「グーグル」で検索する)と勘違いして、そこで引っ張った生半可な知識を駆使するような野暮な現代人とは全く違う。落語に限らず、落語に必要な知識が米朝師匠の頭の中に入っていて、的確に引き出すことができる。わからないことがあれば、まさに「生き字引」の米朝さんに聞けばいい。知識が豊富な立川談志さんも…

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