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金言

揺れる「永久平和」=西川恵

 <kin−gon>

 地政学的な安全がいかにもろく脆弱(ぜいじゃく)なものであるか、テロと難民で揺れる欧州を見ていて痛感することだ。「永久平和の欧州」と言われたのはたかだか十数年前である。

 冷戦終結(1989年)による「平和の配当」を最も享受したのは欧州だった。冷戦時代、西欧は共産主義圏と鋭く対峙(たいじ)したが、東欧が民主化され、東西両欧州が民主主義と人権と市場経済の価値で結ばれたことによって安全保障のリスクが大きく減退。欧州連合(EU)の東方拡大によって、民主主義を基盤とした平和で安定した地域が広がる、との夢が現実のものとして語られ始めた。

 「永久平和の欧州」と言われたのはイラク戦争(2003年)前だった。イラク侵攻を計画する米国に、フラ…

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