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津軽双花

/98=葉室麟 中川学・画

七(12)

 信枚は微笑した。

「ほう、御方は寂しいのか」

「はい、ひととの出会いは心楽しく満ち足りた思いが、いたしますが、やがては別れねばなりません。ひとは別れに向かって日々を過ごしているのかと思えば、寂しさは尽きぬものかと思います」

 満天姫はうなずきつつ、信枚の杯に銚子(ちょうし)で酒を満たした。信枚は酒を口に含んだ後に言った。

「されど、別れとは、また出会うためのものではあるまいか」

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