メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

津軽双花

/98=葉室麟 中川学・画

七(12)

 信枚は微笑した。

「ほう、御方は寂しいのか」

「はい、ひととの出会いは心楽しく満ち足りた思いが、いたしますが、やがては別れねばなりません。ひとは別れに向かって日々を過ごしているのかと思えば、寂しさは尽きぬものかと思います」

 満天姫はうなずきつつ、信枚の杯に銚子(ちょうし)で酒を満たした。信枚は酒を口に含んだ後に言った。

「されど、別れとは、また出会うためのものではあるまいか」

この記事は有料記事です。

残り630文字(全文822文字)

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 街頭演説 麻生氏「人の税金で大学に」 東大卒市長批判
  2. 橋爪功 「まんぷく」を朝ドラと知らず出演快諾 「泥臭く人間臭いドラマになれば」と
  3. 健康対策 米、メントールたばこ禁止方針
  4. ガンバレルーヤ・よしこさん 病気のため一時休養を発表
  5. 選抜高校野球 21世紀枠、推薦46校出そろう

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです