診療報酬

実質1.03%減…一部医薬品値下げ含め

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診療報酬改定率の推移
診療報酬改定率の推移

塩崎恭久厚生労働相と麻生太郎財務相は21日、2016年度の医療の公定価格である診療報酬改定率について、全体でマイナス0.84%とすることで最終合意した。全体のマイナス改定は08年度改定以来、8年ぶり。ただ、これとは別に、想定より売れた医薬品の価格引き下げも含めると実質マイナス1.03%となる。これは前回まで改定率に加えていた。診療報酬は0.1%で税金約150億円、保険料約190億円、患者の窓口負担約46億円に相当する。今回の結果を受け、患者負担は、診察料などは増えるが、薬代は軽くなる。

 今回の診療報酬改定は、「本体」と「薬価」を合わせた全体の改定率は早くからマイナスが固まっていた。社会保障費の自然増(概算要求で6700億円)を約5000億円に抑える政府方針が夏に決まり、「財布」の大きな診療報酬が標的になったからだ。

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