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津軽双花

/99=葉室麟 中川学・画

七(13)

 寛永八年(一六三一)春、津軽信枚の嫡男信義(平蔵)が異母弟の信英(のぶふさ)(万吉)とともに江戸城で将軍徳川家光に拝謁した。

 この年、一月、信枚が四十六歳の若さで病没した。

 このため信義が家督を継ぐことになったのだ。信義は十三歳、信英は十二歳である。

 家督を継いで初のお目見えとなる信義は烏帽子(えぼし)、直垂(ひたたれ)姿で緊張しながらも、

「ご尊顔を拝し奉り、恐悦至極にございます」

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