来秋に移転する東京都中央卸売市場「築地市場」(東京都中央区)が「最後の師走」を迎えている。市場の人々は普段と変わらぬ表情に見えるが、胸の内は悲喜こもごも。場内で品物を運ぶ小型車「ターレー」1000台以上が引っ越しのパレードをする案も浮上しているが、通行を巡りハードルも。具体化に向け、水面下の“競り合い”が始まっている。
午前7時、底冷えする青果部の競り場で鐘が鳴った。「皆様、おはようございます」。放送が流れ、競りが始まると、仲卸業者らが値段を指で示し、競り人が読み上げていく。ネギや白菜などの野菜が次々と競り落とされた。威勢の良いかけ声が響き渡る場内は熱気があふれるが、築地でその姿が見られる年の瀬も今年が最後。1935年2月に開場した築地市場は、2016年11月7日に豊洲市場(江東区豊洲)に移る。
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