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今週の本棚

池内紀・評 『戦後入門』=加藤典洋・著

 (ちくま新書・1512円)

 小さくて大きな本である。新書で六三五ページ。戦後政治をめぐり、とても大切なことを丁寧に述べていくと、おのずとこれだけの厚みになった。「はじめに」に告げてある。「戦争に敗れてから七○年もたって、なお戦後七○年ということが問題になるのは、その『戦後』が終わっていないからです」。テーマがきちんと冒頭に示されている。論説はつねにこのように始めるべきものなのだ。

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