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大竹文雄・評 『21世紀の不平等』=アンソニー・B・アトキンソン著

 (東洋経済新報社・3888円)

 日本でも世界でも、不平等の拡大が大きな関心となっている。様々な国際紛争や国内問題も不平等の拡大を背景にしているものが多い。この問題に対する取り組みが必要なことは、誰でも同意するはずだ。「でも本気で所得不平等を縮小したいなら、何ができるのだろう? 世論の高まりを、実際に不平等を縮小する政策や活動に転換するにはどうすればいいだろう?」。本書はこの疑問に答えるために具体的な政策提案をしている。

 著者のアトキンソン教授は、現在オックスフォード大学フェローであるが、経済学の専門家の間では、所得分配と公共経済学に関する世界的権威として知られてきた。著者が発表した不平等度指標は、アトキンソン尺度という名称がつけられており、経済学者なら誰でも知っている。また、最適課税論を打ち立てた研究者としても知られている。さらに、公共経済学の専門学術誌の編集長を長く勤め、この分野の研究の動きに世界的な影響力を…

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