はやぶさ2
「満点飛行」地球スイングバイ 「0.5ミリ差」の軌道通過
2015/12/29 10:30(最終更新 12/29 10:30)
有料記事
4896文字
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

JAXA分析 記者会見詳報
地球スイングバイで地球と火星の間にある小惑星「リュウグウ」へかじを切った探査機「はやぶさ2」。その地球スイングバイが、ほぼ計画通りの正確な軌道を通る「満点飛行」だったことが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の分析で分かった。日本の探査機が地球スイングバイに挑むのは、初号機はやぶさ以来。24日に開いた記者会見で、JAXAの津田雄一プロジェクトマネジャーは「チームは『我々ならやれる』と燃えていた。そんなチームを作りながら進めたことが成功につながったのではないかと思う」と話した。
はやぶさ2は、昨年12月3日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。この1年は、地球とほぼ同じ軌道で太陽を1周してきた。打ち上げからちょうど1年後の今月3日午後7時8分、地球の表面からわずか3090キロまで接近し、地球をかすめるように飛び去った。地球の引力と公転するスピードを利用し、リュウグウへ向かう軌道に探査機の方向を変え、大幅に加速する地球スイングバイだ。
この記事は有料記事です。
残り4456文字(全文4896文字)
時系列で見る
-
打ち上げ丸2年 試される新エンジンの実力
2380日前 -
リュウグウ軌道へ主エンジン連続運転開始
2390日前 -
ISS大西さんから激励メッセージ 「国民の皆さんに勇気と夢を」
2414日前 -
オシリス・レックス打ち上げ1カ月 小惑星探査の日米協力が本格スタート
2434日前 -
軌道修正へ主エンジン追加運転
2577日前 -
イオンエンジン連続運転終了 軌道修正なるか
2589日前 -
イオンエンジン順調運転を「当たり前に」 開発の西山和孝JAXA准教授に聞く
2599日前 -
主エンジン連続運転を開始…小惑星探査機
2635日前 -
JAXAとドイツ航空宇宙センターが研究開発で協力協定 新プロジェクト挑戦へ
2658日前 -
「満点飛行」地球スイングバイ 「0.5ミリ差」の軌道通過
2720日前 -
4種類のカメラすべてが正常機能
2724日前 -
光学航法カメラの機能確認 地球の緑くっきり
2729日前 -
「地球スイングバイ」成功を確認
2734日前 -
スイングバイ成功確認 南極点付近パチリ撮影
2735日前 -
世界初を目指すことの大切さを心に留めてほしい=<寄稿>川口淳一郎シニアフェロー
2741日前 -
いよいよ地球スイングバイ ツイッターで質問募集、JAXAメンバーが回答
2748日前 -
【なるほドリ・ワイド】スイングバイ なぜ地球に接近?
2748日前 -
初代機の省エネ技術を鉄道に応用、JAXAが共同研究
2768日前 -
「地球スイングバイ」はミッション全体の「2〜3歩目」、宇宙の海へさらに深く=記者会見詳報
2791日前動画あり