欧州連合(EU)とウクライナは自由貿易協定(FTA)を1月1日に発効させる。ロシアは、ウクライナの親欧米化を象徴する動きとして反発を強めており、ウクライナからの食品禁輸などの対抗措置を取る。ロシアとウクライナの関係は、さらに悪化しそうだ。
ウクライナはEUとの間で関係を深化させる「連合協定」に昨年署名し、11月に政治分野の条項を発効させた。FTAを含む通商関係条項についてはロシアに配慮して発効させないまま、EU、ウクライナ、ロシアの3者協議を続けてきたが、今月21日に決裂した。
ロシア側は、ウクライナのロシア離れと親欧米化を象徴するものとして連合協定に反発。プーチン大統領は今月中旬、ウクライナとの間で2011年から部分的に続いてきた自由貿易体制を1月1日から停止する大統領令を出した。ウクライナ経由でEU産品が無関税で流入することを阻止する構えだ。露政府は同時にウクライナからの食品禁輸措置も導入する。
この記事は有料記事です。
残り338文字(全文744文字)
毎時01分更新
20日の就任演説で米社会の分断修復を誓った民主党のバイデン…
20日のジョー・バイデン米新大統領(民主党)の就任宣誓式を…
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い福岡県など7府県に緊急事…