【テヘラン田中龍士、ローマ秋山信一】イスラム教スンニ派の大国サウジアラビアがシーア派指導者らを処刑したことに対し、シーア派国家イランで抗議のデモ隊がサウジ大使館を襲撃した事件を受け、サウジは3日、イランとの外交を断絶する方針を明らかにした。イランは「中東地域を不安定にする誤った決断」と反発。中東全体で宗派対立が深刻化するのは必至の情勢で、過激派組織「イスラム国」(IS)の掃討作戦などにも悪影響が出そうだ。
サウジのジュベイル外相は3日、首都リヤドでの記者会見で、イランとの外交断絶の方針を発表。サウジ外務省は同日、同国駐在のイラン外交団に対し、48時間以内に出国するよう通告した。イランに駐在するサウジの外交官らは既に帰国の途に就いた。
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