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本因坊70年の旅

囲碁 初代算砂を生んだ「聖地」=金沢盛栄

初代本因坊算砂の墓前に立つ大川定信住職(右)と大川孝瑛副住職=金沢盛栄撮影

 お坊さんも走るという2015年師走の半ば。1年の締めくくりに京都・寂光寺(じゃっこうじ)を訪ねた。徳川家康と共に近世囲碁の礎を築いた初代本因坊算砂(さんさ)(1559〜1623)を生んだ「囲碁の聖地」とも言うべき場所だからだ。

 京都市内中心部に程近く、多くの寺が建ち並ぶ東山仁王門通りの一角。門前には本因坊300年を記念して大正時代に建てられた「碁道名人 第一世本因坊算砂旧跡」の碑が燦然(さんぜん)と輝く。門をくぐると約5000平方メートルの敷地が広がり、左手前方に10年前に建て直したという本堂を構える。方丈で出迎えてくれたのは大川定信(じょうしん)住職(72)と息子の孝瑛(こうえい)副住職(41)。「12月はお盆に次いで忙しい時期。檀家まわりに二人で走り回ってますわ」。柔らかな京都弁の住職は目を細めた。

 年初にあたって、本因坊のおさらいをしておこう。算砂は京都に生まれ、8歳の頃、寂光寺を開いた日淵(にちえん)の下に身を寄せ、後に日海(にちかい)と名乗る。囲碁をいつ頃覚えたかは判然としないが、20歳ごろには囲碁のみならず、将棋も名人級になったという。

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