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毎日フォーラム・課長補佐時代

国土交通省道路局長 森昌文(56)

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もり・まさふみ 1959年奈良県生まれ。東大寺学園高、東大工学部卒。81年建設省入省。米連邦運輸省道路庁、官房技術審議官、近畿地方整備局長などを経て15年7月から現職。工学博士。
もり・まさふみ 1959年奈良県生まれ。東大寺学園高、東大工学部卒。81年建設省入省。米連邦運輸省道路庁、官房技術審議官、近畿地方整備局長などを経て15年7月から現職。工学博士。

仕事の勘どころを学ぶ

 私の課長補佐時代は現在、東日本震災復興の軸となっている三陸沿岸道路建設のための用地買収に明け暮れた現場から復帰後、三つのポストを経験して、役所の仕事の進め方の「勘どころ」を学んだ6年間でした。

 まず、旧建設省建設経済局事業調整官室で、建設副産物のリサイクルの税制、運用を担当した後、道路局高速国道課で、高速道路の料金引き上げを担当して、1年間ひたすら、新規建設に必要な料金引き上げの理由を説明して回る日々を送りました。この時の料金見直しの難儀さから、今後に向けた論理を構築することが求められ、高速道路借入金の償還期間を30年から50年に変更する道筋を探すことになりました。

 有料道路の今後の展開についての答申をまとめた直後に、あの阪神大震災に見舞われました。大災害に対する国の支援方法がまだ確立していなかったため、有料道路の災害復旧に関わる仕組みの創設を含め、さまざまな国の支援議論を目の当たりにしました。それらはその後のインフラ全般の支援の基礎となりました。

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