- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

早期発見、早期治療により治らないイメージが薄れてきたがん。だが一方で、肝臓・胆道・膵臓(すいぞう)は自覚症状の乏しさから“沈黙の臓器”と呼ばれ、いまだ治療が困難とされている。昨年9月に女優の川島なお美さんが亡くなった胆管がんもその一種で、5年生存率が低く再発率が非常に高いのが特徴だ。
こうした困難ながんの治療に挑み、生存率を飛躍的に高めている肝・胆・膵外科医の上坂克彦がドキュメンタリー番組「情熱大陸」(MBS/TBS系全国ネット、1月10日午後11時〜11時30分)に登場する。「良いがん医療をしたい」の一念で開業から13年の静岡がんセンターを全国トップレベルの治療拠点にまでけん引した手腕の持ち主だ。
そんな上坂のもとに、難易度の高い「肝門部胆管がん」(肝臓内部のがん)の患者が駆け込んで来た。地元の大病院では手術を断られたという71歳の患者。聞けば当人も現役の医師だという。確かに現状ではがんが広がりすぎてとても手術ができる状態ではなかったが、上坂は何とか手術ができるよう事前治療を施し、1カ月後ついに手術にこぎ着ける。
他院で無理と診断された患者でも自分ができると信じれば挑む。口癖は「ギリギリ」。治らないがんを治るがんへ……挑戦し続ける上坂医師の怒濤(どとう)の日々をカメラが追った。