メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

メディア時評

今後の家族と日本 長期的視野で追って=文筆家・立教大特任教授、平川克美

 戦後70年間で変わったもののうちで、最も本質的な変化は、家族の変質と、人口動態の変化(少子化)だろう。長子相続型の権威主義家族というのが日本の家族の伝統的な形態だった。それがいつの間にか、英米型の核家族へと移行した。かつての大家族には4世代同居、傍系親族までが同居というのがあった。この家族観が、会社や組織に大きな影響を与えていたのだが、こちらも英米型のそれへと変わっていった。親と同居しない世代が増えた。いや、結婚しない単身者世帯も増えつつある。

 今日の人口減少という現象も、家族制度の崩壊と深い関係がある。短期的視野から見るだけでは、ただ「家族が変わった、人口が減った」といううわべの事実だけしか見えてはこない。長期的な問題は、日々のニュースを追うメディアでは取り上げにくい課題だ。だが、本当に大きな変化は緩慢にしか進まない。戦争も、革命も、その底にあるのは日々の緩慢な、しかし本質的な変化である。

この記事は有料記事です。

残り570文字(全文972文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 安倍首相「長期戦の覚悟を」「気を緩めれば急拡大」「現金給付行う」 新型コロナで記者会見

  2. 「感染者がいない場所に逃げてきた」鳥取・島根が隠れた人気に 新型コロナで

  3. 専門家、新型コロナ「第2波」懸念 「中国と比べものにならない感染者が日本に」

  4. ファクトチェック 新型コロナ「五輪延期後に検査急増」は本当か 「感染隠蔽」説を検証すると…

  5. NYの看護師が死亡 防護服不足でごみ袋着用 新型コロナ

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです