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池澤夏樹・評 『モナドの領域』=筒井康隆・著

 (新潮社・1512円)

GODのご託宣に右往左往の凡人たち

 年が明けてめでたい。

 そこに神が降臨されるとは、いよいよめでたい。

 いや、神ではなくGODである。キリスト教とつかず離れずでやってきた西欧哲学における「神」概念が生身の人間の肉体に乗り移って真理を語る。

 こんなテーマをどう扱うか、そこは神様級の小説スキルを持つ筒井康隆のこと、読者は安心して快刀乱麻の作話術に身を任せて読めばいい。

 まず、人間の片腕が発見される。当然、警察が動き出す。次にそれとそっくりのパンを焼く美大生が登場する…

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