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漫画で解説

人民元ってどんな通貨?の巻

中国の通貨がSDRの構成通貨に 日本は円の地位低下が心配

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日本の通貨は円で、中国の通貨は元です。 元が世界3位になって円を上回ったとは、 どういうことなのでしょう。 188カ国が加盟している国際通貨基金(IMF)という組織があります。 経済状態が悪くなって外貨が不足している国を支援するのが主な役割です。
IMFには「特別引き出し権」(SDR)という仕組みがあり、 外貨が足りなくなった時に引き出せるのです。 国際通貨基金(IMF)が出資額に応じてSDRを割り当て、 加盟国Aは外資が不足した時、加盟国Bに対してSDRを渡します。 それと引き換えに加盟国Bは、ドルやユーロなどを加盟国Aに渡します。 そのSDRの構成通貨に、2016年10月から人民元が加わるのです。 今までは、米ドル、ユーロ、円、英ポンドの四つの通貨でした。 人民元が加わることでSDRの構成比率は、ドル41.73%、 ユーロ30.93%、人民元10.92%、円8.33%、ポンド8.09%になります。 SDRへの採用条件はあるのでしょうか。
金融市場で自由に取引できる、 貿易額が多い、という2つが条件です。 主に中国との関係を重視する(強化したい)欧州や 発言力を強めたい新興国が採用を支持しました。 一方、日米は慎重な姿勢でした。 日本は円の地位が低下しないか心配し、 米国は人民元は改革が必要であるという考えです。 日本は不利になるのでしょうか。 アジアのインフラ投資などでは日中の競り合いが強まるでしょう。 12年には14位だった元は、5位に浮上したのです。 ですが、人民元は改革が必要というのはどういうことでしょうか。
米ドルと人民元を比べると分かりますが、 政府による取引規制が多いのです。 為替相場では、米ドルは市場が決定、 人民元は基準値から一定範囲内に制限。 海外送金では、米ドルは自由、人民元は上限規制があります。 貿易取引では、米ドル、人民元共に自由ですが、 証券などへの投資では、米ドルは自由、人民元は取引参加に許可が必要です。 中国共産党の意向にも左右されるからですね。 共産党独裁体制のまま市場主導の経済に転換するのは 簡単なことではありません。 人民元が国際通貨になれば、中国の経済政策が 世界に及ぼす影響も大きくなります。 世界経済安定のため責任も問われるのです。

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