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戦中の中国人強制連行

元送還担当の手記 「報復に恐怖」 秋田の三菱鉱山

高松信造氏=家族提供

 日中戦争時の中国人強制連行で、秋田県にあった三菱鉱業(現・三菱マテリアル)の尾去沢(おさりざわ)鉱山で働かされた中国人を戦後、中国に送還する業務を担当した元社員の手記が見つかった。「中国人労働者に報復されるのでは」といった当時の心境や当事者しか知りえない内容が詳述されている。強制連行の被害者がどのようにして帰国したのかを伝える1次資料は極めて珍しく、専門家は「歴史検証を進める上で、企業側の当事者の肉声を伝える貴重な資料」と評価している。

 手記を残したのは秋田県出身の元三菱鉱業社員、高松信造氏(故人)で、1970年代後半に書いたとみられる。38年に入社。42年に入営し、陸軍少尉として旧満州に出征した。終戦後に復職し、尾去沢鉱山の中国人を船で送還する業務を担当した。戦後、外務省に提出された「華人労務者就労顛末(てんまつ)報告書(事業所報告)」によると、尾去沢鉱山からは414人が45年11月、博多から江ノ島丸で中国・天津郊外の塘沽に向…

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