メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

漫画で解説

どこまで進んだ?火山噴火予知の巻

常時観測は50 人工衛星や火山ガス、GPSなど新手法が進む

[PR]

ギョロは、火達磨くんを偶然、見かけました。何かを読みながら歩いています。 毎日新聞を読んでいたんですね。1面トップは火山の話題のようです。2016年も噴火が心配です。 日本には「活火山」が110あります。このうち、「火山災害を防ぐために監視・観測を充実させる必要がある」として常時監視対象になっている火山は50あります。
火山噴火はこれまで、上昇してくるマグマの動きなどを地震計でとらえて予測していましたが、近年では人工衛星やドローンなどを使った新しい手法の研究が進んでいます。 地震計や「全地球測位システム」(GPS)は、火口周辺に設置した地震計で火山性地震などをとらえたり、地殻変動を観測したりするものです。 一方、最新の方法では例えば、地球観測衛星「だいち2号」からマイクロ波を地表に送信し、反射波をとらえて地殻変動をとらえます。また、ドローンを使ったガスの観測では、火山活動によって成分が変化する火山ガスを分析します。 また、宇宙線によって生じる素粒子「ミュー粒子」の透過量の変化を観測装置でとらえ、火山内部を画像化することもできます。図の赤い部分が上昇しているのは、火山の活発化を表しています。
これだけ方法があれば、火山の噴火予知は完璧のように見えますが、正確な予測は難しいのが現状です。 例えば、気象庁による活火山の「噴火警戒レベル」は、全国の火山研究者の約4割が防災対策として「有効に機能していない」と考えています。噴火の後にレベルを引き上げたり、逆に上げるとなかなか下がらなかったりするのが疑問視されています。 ちなみに、噴火警戒レベルは1~5で示され、次のような対応が求められます。 5・・・避難 4・・・避難準備 3・・・入山規制 2・・・火口周辺規制 1・・・活火山であることに留意 2015年6月、神奈川県の箱根山大涌谷で小噴火が起き、レベル3に引き上げられ、観光客は激減しました。現在は1に戻りましたが、警戒レベルに振り回された現状もあります。
噴火までのプロセスがある程度分かっている火山は、全国でも数えるほどしかありません。しかし、警戒区域の設定や避難指示を出す権限を持つ市町村は警戒レベルを指針に対応を決めているのが実情なのです。 噴火予知は、50年後でも不可能とも言われます。それほど難しいのです。火達磨くんは、更なる研究の進みに期待しているようですね。私もそう願います。 ところで、ギョロはどうしてそんなに火山に詳しいのでしょうか? 「この前ケンイチに教えてもらった」と必死で言い訳をしています。本当は、地球を調査しているからなんですが…。

おすすめ記事

広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. コロナ感染、自宅療養中の女性が自殺 「家族にうつしたかも」悩む

  2. 二階氏「ケチつけるな」に見え隠れする「権力集中の弊害」

  3. 質問15項目に菅首相答弁わずか10分 野党反発、与党も「さすがにまずい」

  4. 緊急事態宣言の非科学性

  5. 特集ワイド コロナで疲弊する病院 現場の負担、省く支援を 神戸大大学院教授・岩田健太郎

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです