上方の美学、体現した三代目〜桂春団治さんをしのぶ
2016/1/14 02:32(最終更新 1/14 02:32)
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「三代目!」
上方では桂春団治さんを、尊敬を込めてこう呼ぶ。ちなみに「六代目!」は、笑福亭仁鶴さんや鶴光さん、鶴瓶さんの師匠、笑福亭松鶴(しょかく)さんのこと。
春団治と聞いて、都はるみさんと岡千秋さんのデュエットでヒットした「浪花恋しぐれ」の「ど阿呆(あほう)春団治」を思い出した方もいたはずだ。あの豪快な春団治は初代。二代目も大きなおなかで滑稽噺(こっけいばなし)を得意とした人気者だった。
三代目の春団治さんは二代目の息子だが、その芸は、初代、二代目とは異なり、華麗にして繊細、そして上品。上方文化の美学を体現した師匠だった。
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