スキーバス転落

「社会に役立つ」が口癖…田原寛さん

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 長野県軽井沢町で15日に起きたスキーツアーバスの転落事故は、乗客の大学生12人が犠牲者となった。大阪から上京した首都大学東京2年の田原寛(かん)さん(19)=東京都八王子市=も、そのうちの一人だった。家族に負担をかけまいと奨学金を得て、福祉の仕事に携わることを志していた田原さん。友人は「カンはスキーに行く時はいつもバスを使っていた。料金が安かったからだと思う」と事故を恨んだ。【狩野智彦、遠藤浩二】

 15日夜、田原さんの下宿先のマンションに、同級生の男子学生(21)の姿があった。2人はお互いの家を行き来する仲で、先週も夜通しでリポートを仕上げた。「ひょっとしたら部屋に電気がついていて、インターホンを押したら、ひょっこり出てくるんじゃないかと思って」。入学以来の「親友」の死は、ニュースで知ったという。

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