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不知火のほとりで

石牟礼道子の世界/39 トロイメライ

 <日曜カルチャー>

未生のものたちの渚

 2016年が明けた。「宵待草(よいまちぐさ)のやるせなさ/今宵は月も出ぬそうな」。石牟礼道子さん(88)のソプラノだ。「宵待草」(竹久夢二作詞)である。「トロイメライはどんな歌詞でしたかね?」。私は首をひねる。石牟礼さんは「ん、ラ、ラ、ラ」とシューマンの曲をハミングでたどる。漁師が網を打つように、かつて好んだ歌詞を頭の中で探しているのだ。やがてたぐり寄せた。

 「月にまどろめば、ほのかに思い出浮かびて……」

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