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矢田部吉彦

 ガーンと腕をつかまれて、引き込まれるものが「恋人たち」にはありました。映画の中で描かれている日常は、悲劇的でもあり、喜劇的でもあります。橋梁(きょうりょう)点検という(主人公の)職業に、社会を下から見上げるというメタファーを重ねながら、鬱屈した人々の魂の有りようをきちんと伝えていました。監督、役者、スタッフのすさまじい力が注がれた、見る者を突き動かす映画でした。

 「岸辺の旅」は、深い湖のように静謐(せいひつ)な作品でした。生と死の間に境目がない世界に連れて行ってくれるような、ウトッとした淡い感覚に近いものを覚えました。両作品で美術を担当した安宅紀史さんの仕事も素晴らしかったと思います。

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