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京都・ものがたりの道

寒い冬の日、千本通で=彬子女王

ひっそりと、懐かしい雰囲気が残る千本通。ガラスに映る世界も現実とつながっているようだ=京都市上京区で、小松雄介撮影

 千本通と言えば、もともと平安京の真ん中を貫く朱雀(すざく)大路だった通り。右京がだんだんと衰退していったことにより、都の中心が移動し、西のはずれの通りとなっていく。衰退していくということは、そこがあの世とこの世の境界線になるということ。千本通の名前は、葬送の地であった船岡山の北西にある蓮台野(れんだいの)への道に、千本の卒塔婆を立てて供養したことに由来するのだという。

 そんな少し切ない響きもある千本通。西陣の最盛期には、映画館や芝居小屋が建ち並ぶ繁華街として栄えた通りでもあるけれど、今はひっそりとたたずんでいる風情。そんな千本通で、去年あることが起こったのである。

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