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漫画で解説

サウジとイランが断交の巻

中東の大国同士の対立 シリア内戦の行方に影響

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2016年1月、サウジアラビアがイランとの外交関係を断絶すると発表しました。 両国ともイスラム教徒が多くを占める国ですが、 イランはシーア派が8割、サウジはスンニ派が9割なんです。
きっかけはサウジがシーア派指導者・ニムル師らを 処刑したと発表したことでした。 処刑された47人に反政府活動に関わったとされる シーア派4人も含まれていたのです。 イランはこれに猛反発。 暴徒化した群衆が首都・テヘランにある サウジ大使館に放火したり乱入したりしました。 スンニ派とシーア派は、預言者・ムハンマドの後継者は 誰かという点で考え方が異なりますが、異なる宗派で 結婚することもあり、仲が悪いというわけではありません。 この問題の背景には米国の存在が…。 サウジと米国は同盟関係にあり、一方のイランは 革命以来、反米路線を掲げてきました。
しかし、2015年7月にイランの核開発問題で 欧米などと最終合意が成立。 イランが核開発を制限することを条件に 欧米は制裁を解除し、関係を改善することが約束されたのです。 イランが国際社会で発言力を増せば、サウジの影響力は薄れます。 中東の大国同士の対立は深刻ですね。 エジプトやイエメン、イスラエルは大使館襲撃事件前に断交。 スーダン、シブチ、サウジアラビア、バーレーンは事件以降に断交。 カタール、アラブ首長国連邦、クウェートは大使を召還させました。 また、シリア内戦の行方にも影響を及ぼすことが予想されます。 イランはシリアのアサド政権を、サウジは反体制派を支援しているのです。
国連の仲介で和平協議が予定されているものの、 サウジとイランのどちらが欠けても進展は望めません。 この状況で1番得をしているのは 過激派組織「イスラム国(IS)」。 米国やロシアなどが仲介に乗り出しますが、 今後どうなるのでしょうか…。

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