乳幼児の感染に注意 死に至ることも おもちゃなど消毒で予防を
RSウイルスの感染が広がっています。
RSウイルスは世界中に分布しているウイルスの一つで、
風邪などの呼吸器の感染症の原因になります。
潜伏期間は3~5日で発熱や鼻汁などの症状が数日続き、
「ゼーゼー」といった音が、せきや呼吸と共に出ます。
通常10日前後で軽快しますが、
初めて感染発症した場合は重くなりやすい傾向があります。
また免疫力が低下している高齢者や出産前後の女性は
感染のリスクが高くなっています。
ですが特に注意が必要なのは乳幼児です。
細気管支炎や肺炎といった重篤な症状を引き起こすこともあり、
生後6カ月以内の乳児や早産の子ども、
基礎疾患のある子どもは重くなりやすいのです。
最悪の場合、脳症や死に至る可能性も。
呼吸が荒くなったりミルクを飲む量が減ったりしたら、
すぐに受診しましょう。
感染しないための対策も必要です。
うがい手洗いはもちろんのこと、風邪が流行している
時期に人混みに連れていくことも控えた方がいいでしょう。
高額ではありますが、予防薬の注射も
重症化を防ぐことに有効です。
家族間でも感染しやすいため、おもちゃやドアノブを
消毒することも効果的。
RSウイルスは感染力が強く、2歳までに100%感染すると
言われています。