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SUNDAY LIBRARY

高橋 敏夫・評『地に巣くう』あさのあつこ・著

◆『地に巣くう』あさのあつこ・著(光文社/税抜き1600円)

 おなじみのはず、だった。

 時代も町も、登場人物の仕草も表情も、それぞれの決め言葉も、みんな、みんな。

時代小説のもたらすおなじみ感、安定感か。捕物帳シリーズの第6作ならなおさらだ。薄気味悪い騒々しさで政治も社会も悪(あ)しき方に落下していく近年、反骨の主人公を擁するシリーズもの時代小説が大人気なのは当然だろう。

 この作品はちがった、という思いが、読みだしてすぐせりあがってくる。北定町(じようまち)廻(まわ)り同心、木暮信次郎。岡っ引きの伊佐治、小間物問屋主人、遠野屋清之介。おなじみの人物たちなのに、おなじみなんて印象はたちまち消し飛び、今はじめて接する人物のごとき暗く激しい初々しさで迫ってくる−−。

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