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不知火のほとりで

石牟礼道子の世界/40 受難

 <日曜カルチャー>

母から子、震災の記憶

 「苦労ばーっかりでした」

 石牟礼道子さんの母ハルノさん(1903〜88年)の録音テープの声が聞こえる。不知火海総合学術調査団の色川大吉団長らが民俗資料として聞き取ったものだ。

 天草に生まれ、水俣で辛苦を生きたハルノさんの存在が不知火のほとりの風土そのものだという認識があったに違いない。実際、テープを聞いていると、不知火海沿岸の生活や伝承がハルノさんという人の形で口を開くかのような、不思議な気持ちに誘われる。

 聞き取ったのは76年。ハルノさんは当時73歳である。

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