連載をフォロー 漫画で解説 イマドキのお坊さん事情の巻 2016年2月6日 09時52分(最終更新 2月6日 09時52分) 宗教 地域文化 イベント(年中行事) こころ 「僧職男子」が人気 悩める人々をどう救う? 檀家減った事情も [PR] 菊さんが、法事の相談のためにお寺へ向かおうとしています。しかし、響さんによると、最近はインターネットでお坊さんに依頼できるのだそうです。法事だけなら一律3万5000円でお経を読んでくれるサービスがあります。でもこれ、宗教行為の商品化ではないのでしょうか? ところで、お坊さんってどんな仕事なのでしょうか?簡単にまとめると、次のようになりますね。 ブッダの教えを継承し、戒律を守り、衆生を慈しみ、法事や葬儀を担います。それに寺院の運営、お墓の管理、先祖供養などです。 でも、仏教用語って難しいですよね。お葬式や法事でお世話になることがあるかもしれないので整理しておきましょう。 【菩提寺】先祖の供養をしてもらうお寺のこと。「菩提」とは「迷いを断って得た悟り」「死者の冥福を祈る」などの意味です。 【お布施】お寺や僧侶への謝礼のこと。 【戒名】本来は戒律を守る仏の弟子になったことを表す名前です。 戒名は本来、生前にいただくもので2文字で十分なのですが、「院号」などの「飾り」で長くなっています。 ところで、最近は「ソウショク男子」が人気なのだそうです。「草食」ではなく、「僧職」です。そう、お坊さんです。 全国のイケメン僧侶40人の写真とプロフィルを掲載した「美坊主図鑑」は、結婚や仕事で悩む女性たちの相談に乗ってくれる素晴らしい僧侶を紹介するものです。 婚活中の女性にも僧侶が人気だそうです。癒やしを求めて生涯の伴侶を探すイベントもたくさんあります。 一方、僧侶がシェーカーをふるう「坊主Bar」も増えています。スタッフは全員僧侶で、悩みなどの相談を聞いてくれるので心もリフレッシュできます。 本来、飲酒は仏教の戒律で禁止されているはずなのですが……。 これまで通りの仕事だけでは運営が厳しいということでしょうか。 今は特に地方で檀家が減り、葬式に僧侶を呼ばない人も増えました。お寺との関係が希薄になり、古いしきたりが面倒だと考える人もいるのでしょうが、宗教というのは本来人の心に寄り添わなければいけないのです。宗教的なサポートが大事なのですね。 ところで、電次さんがまた何か開発しました。 「全自動読経ロボ」なんだとか…。菊さんには「いらないよ!」と怒られていますけれど。 文字サイズ 印刷 連載をフォロー 漫画で解説 前の記事 ピロリ菌って何?の巻 次の記事 国立国会図書館とはの巻 関連記事 「如来」と「菩薩」の違い 高野山開創1200年の巻 「高野山」と「比叡山」の違い 「n周忌」と「n回忌」の違い