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余録

「ソーリ(総理)、ソーリ、ソーリ…

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 「ソーリ(総理)、ソーリ、ソーリ……」。あの連呼が今も耳に残る。2001年5月の衆院予算委員会。社民党議員だった辻元清美(つじもときよみ)氏は当時の小泉純一郎(こいずみじゅんいちろう)首相による集団的自衛権行使の検討発言をめぐり、「ソーリ」を12回連発した。国会質問の場は議員のひのき舞台でもある▲熱い論戦は望むところだが、度を越すと見苦しい。安全保障関連法をめぐる昨年の国会に続き、今国会も非難の応酬を時々見かける。野党が安倍晋三(あべしんぞう)首相を挑発するように攻め立てる。首相もムキになって反撃する。夏の参院選を意識したやりとりだろうが、議論が煮詰まる感じがしない▲こちらの議会はどうか。埼玉県議会では上田清司(うえだきよし)知事に対し、最大会派の自民党が質問を大幅に減らす異例の事態が続く。「チジ、チジ」と詰め寄る声は聞こえない。いわば無視である。質問する相手は主に県の部長らだ▲ことの発端は昨年8月の知事選だった。「知事の任期は3期まで」とする多選自粛条例をつくった上田知事が自らほごにし、立候補した。結果、自民党県連の推薦候補に圧勝し4選を果たす。「ポスト上田」をにらんでいた自民は怒り心頭らしい。条例に従えば4期目の知事は存在しない。無視するのはそういう理屈になるようだ▲条例をないがしろにした知事の責任は問われなければならない。しかし当然ながら、知事本人にただすべき県政の課題は多い。県民はあきれているだろう▲今年は18歳と19歳が初めて選挙権を得る。討論や模擬投票の学習に力を入れている高校もある。なのにお手本の議会がこれでは情けない。新しい有権者にはどう映るだろうか。

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