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詩歌の森へ

福島泰樹短歌絶叫=酒井佐忠

 短歌に肉声の復権を求めて「短歌絶叫コンサート」の公演を長くつづける福島泰樹が、早大学費学館闘争50周年記念コンサート「バリケード・一九六六年二月」を2月10日から12日まで、東京・吉祥寺の曼荼羅(まんだら)で開催する。

 福島は早大文学部卒。早大短歌会で伊藤一彦らと活躍した。66年2月の早大闘争の最中の青春群像を描いた第一歌集『バリケード・一九六六年二月』を69年に刊行、新鮮で情感豊かな魂の声が一躍、注目された。

 「樽見、君はいまどうしているのだ。六六年二月、ぼくたちがかかげた狼煙(のろし)は、日本のカルチェ・ラタンの先がけとして、今日へと問いつづけているのではないのか」との序詞のあと、<樽見、君の肩に霜ふれ 眠らざる視界はるけく火群ゆらぐを>との巻頭歌がつづく。「樽見」とは、闘争の最中に忽然(こつぜん)と姿を消した友である。さらに、青年の孤立感とあふれ出る情熱を描いた数々の初期代表作は、いまも新鮮だ。

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