岩手・大船渡

プレハブの診療所、再建後回し 診療優先

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プレハブの滝田医院=岩手県大船渡市末崎町で、久野華代撮影
プレハブの滝田医院=岩手県大船渡市末崎町で、久野華代撮影

 東日本大震災から間もなく5年を迎える今も、仮設のプレハブのままの診療所が岩手県大船渡市にある。「滝田医院」院長の滝田有(たもつ)医師(55)は「本当の医療の復興」とは何かを考えた末、津波で失った医院の再建を後回しにし、薬剤師や介護士らと連携して仮設暮らしの被災者らを支える体制作りに尽くしてきた。【久野華代】

 「いずがった?(不快だった?)」。鼻の奥に器具を差し込むインフルエンザの検査を終えた高齢女性に、滝田さんが大きな声をかけた。滝田医院の診察室は3畳ほど。向かい合う滝田さんと患者との距離は互いの膝が触れそうなくらい近い。

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