希少な海鳥の一大繁殖地、北海道羽幌町の天売(てうり)島で、農作物やケーブルがネズミにかじられる被害が増えている。鳥のひなを襲うとして2014年10月に始まった野良ネコ捕獲がネズミ増加の背景との指摘もあるが、町は「因果関係は分からない」と説明。ネコ捕獲をいったん中断し今度はネズミ対策を始めた。
町によると、ネズミ被害は昨年秋ごろから目立ち始め、かじられた跡が集落や港で次々に見つかった。漁船のケーブルをかじられた奈良清志さん(63)は「投光器をつけたら煙が出た。こんな被害は漁師歴40年で初めて。海で火災になったら危ない」と心配する。
国内に約30羽しかいない絶滅危惧種の海鳥ウミガラスの繁殖地もある島は「海鳥の楽園」とも称される。近年はひなを襲う約300匹のネコに悩まされ、環境省や羽幌町などが捕獲を始めた。
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