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 2月になった。今の時期、江戸時代の日本には暮れと正月がやってくる。2016年は2月8日が正月1日にあたる。

 今年、大学関係者として歌会始に列席した。歌は古来、天皇家と公家集団が最も尊重した文化であって、まさに日本文化の中心に位置する。江戸時代までは公家集団が和歌、蹴鞠(けまり)、筆道、花道、日本料理、衣装、雅楽、神祇(じんぎ)、相撲、文章及び学問を伝承した。天皇は学問(儒学)、和歌、有職故実を伝承した。武家は学問、武術、茶の湯、能を伝承していたので、相互補完的に日本文化全体を保全し、庶民の芸能がそれらを応用展開したのである。学問は時代によってその内容が変わるが和歌は伝統となり、俳諧、俳句、狂歌、川柳、短歌を生んだ。

 歌会始は天皇皇后皇族方がローブモンタントとモーニングコートでお出ましになる。歌を講ずる披講所役もモーニングコートである。見事な和風の宮殿の中で高らかに読み上げられる歌を伺いながら、私が気になったのは、それらの衣装が醸し出す違和感であった。

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