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松原隆一郎・評 『わが記憶、わが記録−堤清二×辻井喬オーラルヒストリー』=御厨貴、橋本寿朗、鷲田清一・編

 (中央公論新社・3456円)

 池袋西武百貨店の最上階にあった西武(のちセゾン)美術館でアメリカの抽象画家ジャスパー・ジョーンズ展を1978年に見たときの感慨には忘れがたいものがある。彩色された矢の的を前にひとり佇(たたず)み、「客のいない前衛的空間を百貨店で開放するとは、なんと素敵な経営者か」と感嘆させられたのだ。

 堤清二さんにはのちに声をかけていただくようになったが、最後に指名された仕事には緊張した。2012年、商業雑誌主催の講演およびパネルディスカッションでイオンの岡田卓也名誉会長との同席を引き受けるに当たり、堤さんは「松原が司会するなら」と仰(おっしゃ)ったのだ。時期は最悪。直前に紛糾の末社長更迭で合意して、イオンと森トラストがパルコを買収していた。

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