豊浜トンネル事故20年

胸に我が子 犠牲者半数は10代

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
事故から3年後に作製した、生前の麻美さんの写真を合成した「成人式」の写真を手に思い出を語る村上豊充さん=袴田貴行撮影
事故から3年後に作製した、生前の麻美さんの写真を合成した「成人式」の写真を手に思い出を語る村上豊充さん=袴田貴行撮影

 20年後、どういう大人になっていたのだろう。結婚して幸せな家庭を築いていたのだろうか−−。北海道古平(ふるびら)町で崩落した岩盤がバスと乗用車を直撃し、20人の命を奪った豊浜トンネル事故から、10日で20年。犠牲者の約半数は、10代の若者だった。遺族の胸の中には、永遠に年を重ねることのない我が子が生き続けている。【袴田貴行】

 「父さんの後を継ごうと思ってるんだ」。古平町新地町の藤井耕平さん(73)は、当時高校2年生だった長男、耕一さんが切り出した日を昨日のように覚えている。1995年秋。藤井さんは地元の老舗時計店の3代目。息子は演劇部の活動に夢中で「演劇関係の仕事に就きたいのだろう」と思っていた。

この記事は有料記事です。

残り1478文字(全文1781文字)

あわせて読みたい

ニュース特集