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詩歌の森へ

俳句と環境問題=酒井佐忠

 季語を生きる俳人、茨木和生。また民俗学的な「季語の文化」を生きると言ってもいい。「死語」となる寸前の季語もある。だが、一語一語のルーツを訪ね、自ら現場で体験する。季語を生きることは自然と同化することにほかならない。だが、その自然が破壊の一途をたどっている。茨木は、俳句で自然の再生を願う。句を作り、行動する。俳人協会(鷹羽狩行会長)環境委員会などとも提携し、募金活動や講座などにも力を入れている。

 茨木の新著『季語を生きる』(邑書林)を読む。巻頭文は「俳人と環境問題」である。吟行で訪れる名所の自然の危機が描かれる。中上健次と歩いた熊野の森と海も荒れ、<神にませばまこと美はし那智の滝>(高浜虚子)と詠まれた那智の滝水は水枯れの危機に。そして何より近年目立つのが、西行も愛でた吉野山の山桜の樹勢の衰え。茨木が主宰する俳誌「運河」では、「色紙・短冊展」の売上寄金や募金を実施し、町や村に提供する。「…

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