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ヒバクシャ

’16冬/1 張本勲さん(その2止) 忘れ得ぬ母の赤い手足

毎日新聞が被爆翌年の広島を撮影した写真資料を手に、ヤミ市について語る張本勲さん=東京都内で2016年1月、内藤絵美撮影

 <1面からつづく>

 <ノーモア核被害 documentary report 195>

 ファイルを繰る手が止まった。「まさにここ、お袋が通ったヤミ市だ」。プロ野球評論家の張本勲さん(75)が、一葉の写真に視線を向けていた。被爆翌年の1946年に毎日新聞のカメラマンが撮った広島駅前の風景である。秩序なく並ぶ露店に人が群がる。統制価格で賄われた食料配給の遅れに伴い、自由価格で物が売られたヤミ市だった。

 鼻が覚えていた。人いきれにむせぶ雑踏に、ふわりと漂う甘美な香り。復員兵らがカレーライスを頬張る姿は「実にうまそう」で、胃袋を大いに刺激した。一帯は高層ビル群への再開発が進む。「墓前に報告しなければね。『雨の日も、風の日も通ったヤミ市が変わるようです』と」

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