メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

わが町にも歴史あり・知られざる大阪

/416 緒方洪庵墓所 /大阪

緒方洪庵夫妻の墓(左)と無縫塔=大阪市北区同心で、松井宏員撮影

 ◆環状線・天満

適塾師弟の絆、凝縮 天游、益次郎…日本近代化担う

 龍海寺は豊臣秀吉ゆかりの寺だ。北陸での柴田勝家との合戦後、越前(福井)を通った際、茶やそばでもてなした僧がいた。大坂城を築いた後、秀吉はこの僧を呼び寄せ、龍海寺を創建したと伝わる。

 門前に「緒方洪庵墓所」の石柱がある。大阪案内人の西俣稔さんが「緒方洪庵は自分で希望して、ここにお墓を建てたんです」と話す。こちらは墓地を見せてもらえる。境内西側の墓地の一段高い所に、洪庵と八重夫妻の対の墓石が並び、脇には、緒方一族の骨を埋めた「無縫塔」と記された円柱が建っている。

 福澤諭吉らあまたの門弟を輩出した適塾の主宰者、緒方洪庵については、改めて説明するまでもないだろう。さっき西俣さんが言ったセリフに隠されているのは師弟愛だ。ここでは、形に表れた師弟愛を見ることができる。洪庵の墓の奥の塀際に、表面が剥落していて読み取りにくいが、「天游中先生」と刻まれた墓石がある。中天游(なかてんゆう)は医者であり蘭学者。死刑囚の遺体を解剖するなどして日本初の学術書を著し、物理、数学…

この記事は有料記事です。

残り637文字(全文1101文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 新型コロナ GoTo 東京発着 高齢者らに自粛要請 都知事、首相と合意

  2. ドイツで歩行者区域に車 通行人2人死亡 運転の51歳を逮捕

  3. 一緒に飲み明かした女性に「家に送って」と誘われ…男性を陥れた巧妙手口とは

  4. 社会から「消された存在」だった 18年軟禁された女性、自立探る今

  5. コロナで変わる世界 第1部 くらしの風景(その2止) 埋もれる乳がん 欧米、隠れた「第3波」

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです